理事長挨拶
近年のスマートフォンやタブレットといったモバイル機器の爆発的な普及に伴い、ユーザーが授受するデータ量(モバイルトラフィック)は飛躍的に増加しています。やりとりされるデータの数や種類が増えただけなく、一つひとつのコンテンツがリッチ化していることで、データサイズそのものも巨大化しています。この傾向は今後ますます加速していくとみられており、ネットワーク資源の枯渇問題が現実味を帯びてきました。
当技術研究組合はこのモバイルトラフィックの処理方法として、ミリ波帯を使った高速かつ1対1に特化した無線通信技術を開発しています。これまでの移動体通信や無線LANだけではなく、本技術を用いた巨大データ授受のオフロード化により、ネットワーク資源枯渇化の解消を目指します。
私共の活動成果が、広く遍く人々の生活に浸透し、新たなサービス産業の創出にまでつながるよう努め、社会貢献いたします。
皆様のご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
高速近接無線技術研究組合 理事長 松村 広幸